酔狂煙幕團 2008-09-05
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押井守が書くホラー小説ってことに興味がわいたので読んでみました。
時代設定や人物・背景等(出ました!過激派、学生運動)、押井氏の自己投影的こだわりに彩られておりましたが、
これって「ホラー」の内に入るのか・・?
と、中間くらいまで読み進めた辺りでまず思ったことがこういう事。
『ホラー文庫』なんだし、やっぱり日頃「ホラー」と聞いて想像するのは「気持ちの悪い」話や、「不気味で怖い」話ですよ。
もちろん、主人公やその仲間たちが殺人事件の謎に巻き込まれて行く過程でのスリリングさはあったし、
押井氏の映像作品なんかでもみられる、こね繰り回したような長台詞の蘊蓄議論の応酬もらしいといえばらしい・・で、面白くないこともなかったけど・・
こういう議論場面の方に頁割いて力入れ過ぎちゃってるせいで、余計「怖さ」も「不気味」さも最後までそれほど感じられずに終わってしまったのが残念なところです。
ホラーとして、怖い話を読みたいから読む・・というより、
ジャンル無視して押井ワールド全開な本を読みたいから読む・・というスタンスの人じゃないと、ちょっとついて行けないかもしれません。
吸血鬼の恐怖よりも、引用されてる知識が膨大で、途中で読むのをやめたくなるような長台詞の論争シーンに耐えられなくなるに違いない・・・そう思います。
ただ、ホラーとしてはどうも弱いけど、これは映像化したものが観たい気がしますね。
たぶんイツモノゴトク一般ウケは狙えないと思うけど。