ミヤコ 2010-01-06
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睡眠時無呼吸症候群、略してSAS。
この症状は近年一般に知られるようになってきたが、読んで字のごとく、
睡眠時に呼吸が数秒間停止し、その後大きないびきと共に呼吸が始まる
(またそれを繰り返す)症候群のことである。
筆者は、この症状は生活習慣病(例えば高血圧や脳卒中など)との関連性
も高く、合併症を引き起こす危険性がある軽く見てはいけない症候群だ
と繰り返し警鐘を鳴らしている。
また、この症候群の対処療法として、専門病院で渡される専用の機器マスクを
着用することが有効である旨も繰り返し論じられている。
ただ、本書を手に取る人はおそらくこの症候群に心当たりがある方がほとんど
であろうことを考えれば、この症候群への治療法や予防法への記述がもっと
欲しかった。つまり、この専用の機器マスクの着用は専門病院でしか受けられない
こと、そしてその専門病院は巻末に示されているように、ほとんどが東京または
その他一部の大都市にしかないことを考慮に入れれば、地方に住む人のために、
日ごろの予防方法や簡単にできる療法の紹介を、専門家であればこそもっとして
ほしかった。
一方でこの症候群の数は相当なものになると警鐘を鳴らしながら、この専用マスクが
最も有効であり(しかし根本治療ではなく対処療法ではあるが…)、それは東京
(やその他一部の大都市)にある専門病院で受けられるという論理展開では、
今すぐ何か行動を起こせない大多数の人には物足りなく感じるのではないのだろうか。
ただもちろん、この症候群の基礎知識を高めてくれる、という位置づけならば読んで
ためになるだろう。