kinakohime 2008-12-17
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まず、最初の4編でいきなり度肝を抜かれる。
彼が"直木賞"を受賞するに至る経緯、更に受賞した際のコメントをご存知の方なら、
思わず「ここまで書いていいの?東野さん!」と言いたくなるでしょう。
しかも、これを書いたのは受賞する以前。
若干冷や汗が滲み出てきますが、しかし受賞した今だからこそ笑って読める?
中盤、少々おふざけが過ぎるかな?という作品も登場するが、
発想がとてもユーモアで奇抜なのにオチがしっかり的を得ていたりするので、
バカバカしいなぁ・・と思いながら読んでも最後は「あるある・・わかるかも」となぜか妙に納得させられてしまう。
個人的に好きなのは「シンデレラ白夜行」。
かの名作「白夜行」を童話の世界に当てはめた?話で、思いっきり"黒い"のだが、この"してやられた感"が最高に心地良い。
少々「世にも奇妙な物語」チックな雰囲気の「臨界家族」も気に入った。
実際ありそうなのでゾっとするが、いいテーマを取り上げてくれたと思う。
東野さんの作品はミステリーしか読んだことがない!という方に、
待ち合わせ時間の暇つぶしにはぜひこの1冊をお勧めしたい。