reedin01 2009-08-28
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ハードボイルドになじみのない世代にとって
ハードボイルドとはこういうことを言うんだなとゆーよーな
主人公フィリップ・マーロウ。
その言動は常にシニカルでタフでかっこいいとも言えるが、
普通に考えるとちょっとかっこつけ過ぎじゃないのと思ってしまう。
しかしどこまでもハードボイルドに徹し、呆れかえるほど
皮肉が飛び交うこの作品世界では
そう言ってしまうと成立しなくなってしまう。
ちょっと非常識な位徹底したハードボイルド。
それこそがこの作品なのだろう。
好き嫌いは結構分かれそうだ。
基本的にはミステリーなのだが、主人公のハードボイルドな語り口が
文学的で、謎解きうんぬんよりその世界観に読者は魅かれていくのだろう。
作者レイモンド・チャンドラーはフィッツジェラルドに傾倒しており、
その影響を大きく受けていると訳者・村上春樹は指摘する。
その村上氏自身、そのフィッツジェラルドとチャンドラーに影響を
受けていると自ら告白している。
村上氏の小説の主人公はハードボイルドな感じはしないが、
そう言われてみれば確かにマーロウのようにタフな精神構造の持ち主だ。
700ページにおよぶ分厚い作品だが、非常にスムーズに読める。
鞄に入れて持ち歩くのが少々重いのがたまにキズw