かおり&やすらぎ 2008-10-16
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カツラをかぶった桂という名の美容院店長が、予想以上に人望があったり、
意外に繁盛しているこの店は、近くに本店があるわけでもないのに名前が『桂美容室別室』だったり、どこにいっても誰とでも仲良くなる大柄で破天荒な梅田さん(32歳)は、実は小卒で定職についてなかったり・・・そこかしこにギャップがちりばめられて、そのインパクトだけで、後半まで力を抜いてサラッと読みきってしまう うす味の小説。
しかし・・・うす味とみせかけて、実はかなりドロっとした濃厚な心模様を書き込んだ内容。
見逃さずに読んでもらいたい。
『男女の間の友情とは、親近感とやきもちとエロと依存心をミキサーにかけて作るもの。』
うまい!高尚なものだけを“友情”というわけではない と言い切るあたりに、生きた人間味を感じた。
友情とは、性別を問わず、面倒さや いろんな感情を乗り越えて、人間2人で作るオリジナルの間合い(距離感・ルール)で出来上がるものではないだろうか。
そうは言っても、あつい友情や本気の友情に包まれて生きてみたい・・・と、
つい願ってしまうのが、本心なのですが。(苦笑)
すべての人間関係をなにかに当てはめたり、決め付けるのではなく、
“漂わせておく関係もあり”と教えてくれる一冊です。