すずなみ 2008-08-30
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旅に行くときに軽いものが読みたいと思って買いました。
薄くて、文字が少なくて、話題性もあって(映画化されていて)ちょうどいいなと。
ふたつの話のどちらも、男性目線で描かれていて(片方は心は女性ですが)
あくまで現実的な女性の、潔くて身勝手な冷たさも
相手に対して心のなくなった男性の、儀礼的な優しさで取り繕われた冷たさも
そういった現実的なものをわりと率直に描いているのに
なんとも言えず暖かい後味があって心が軽くなります。
特に「虫歯と優しさ」の「私は、伊東さんのことを、頭が良かったり〜」の台詞以降などが秀逸です。
ただ、この2作品の繊細な暖かい後味は、やはり女性向きのファンタジーかもしれない、と思いました。
特に1作目の、女性が年齢をとって若い男の子と恋愛して、捨てても延々想われ続ける、なんて
その題材だけでもわりとファンタジーですけど(笑)
女性の心理を直接的に語らないことで、あざとさや煩わしさや湿気が緩和されているのかと思います。
女性にはオススメです。