アマゾン・ニューヨッコ 2008-10-18
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マンションの資産価値を、主にエリア(立地)という観点から述べている。
同じ値段のマンションであれば、都会の一等地と呼ばれるエリアで築30年の中古マンションを買うほうが、郊外やニュータウンなどの地価の安いところで広さという基準で新築を買うよりも、将来的には資産価値に大きな差が出るという・・・。
それはなぜか、ということを著者独自の視点から解説している。著者のおっしゃることは確かにそのとおりで、異論はないのであるが、エリアの評価については、なかり偏った見方をしているのではないかという気がした。
著者は、都会の一等地とよばれるエリアは海を見下ろす丘陵地帯が多く、反対に下町とよばれる地価の比較的低いエリアは、隅田川や荒川の下流の河口で昔から洪水などの水害の多いエリアだと解説している。都会の一等地のマンションの資産価値が常に下がらない理由はこのような地理的条件が大きく影響しているという。
この本は、あくまでマンションの「将来の資産価値」という点からの解説であるので、その他の要素(例えば、「現在の満足」というような視点)はほとんど考慮されていないことに注意したほうがよい。
確かに都会の一等地とよばれるエリアは魅力的ではあるがスペース(広さ)という意味ではどうだろうか。職住接近という意味で都会の一等地と比べて何の遜色もない下町エリアや湾岸エリアを河水の氾濫が起こるだろうからという理由で低く評価するというのはどうだろうか。江戸時代や明治時代ならともかく、現在はかなり治水工事も施されているのではないか・・・。
著者は、湾岸エリアなどの埋立地は大地震の際は液状化現象によって、地下を通る下水、ガス管、水道管などのライフラインに被害が出るだろうというが、大地震が来たら埋立地でなくてもそのようなライフラインに被害が出るであろう。
湾岸エリアなど、新しさや広さ安さという意味では魅力的であろうし、趣味や生活環境などの好みから必ずしも万人が都会の一等地のような環境を好きなわけでもない、ということもありうるのだから・・・。