y93 2009-03-07
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父親の急逝により突然社長となった社長の由紀が、
会計士である安曇(あずみ)のコンサルティングにより、
経営が行き詰まっていたアパレル会社ハンナを立て直す話。
企業経営において、正しい管理会計の考え方を知ること・活かすことが
重要性であることを啓蒙する内容ですが、
物語なので比較的読みやすく、また単なる会計の話ではなく、会社内で
日頃行われている諸活動の意味を理解するにも良い内容かと思います。
あと最終章あたりに、バランスト・スコアカードの1枚絵があるのですが、
会社の諸々の活動・取り組みが関連づけて表現されており、企業活動の
全体理解に適していると思いました。
【内容メモ】
- 営業循環過程(現金→材料→仕掛品→製品→売掛金→現金)の
一連のプロセスを「速く」回転させること。
- 月次決算を早期に行うことで、PDCAサイクルを回し、早期に
適切な対策を施すこと。
- 会計により金銭を比較することで終わるのではなく、その金額
差異の背後にある事実を比較すること。
- 殺風景な工場ほど効率が良く儲かっている。(∵モノが滞留していない)
- 工場は「製品を作るところ」と考えるのは不適切。
「製品という価値を作り込む場所」と考える。
価値を生み出さない活動は、無駄な活動と認識し削減する。
- 会社の競争力を決定する要素は、
・経営トップの明確なビジョンと戦略
・現場における課題を自立的に解決できる「現場力」
- 返品は最悪の事態。会計で異常を見つけたら、
現場に行き、関係者の話を聞き、とことん原因を突き止める。