津田正顕【號称塾】 2008-11-30
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本書を拝見して思ったことは、
「トヨタとGoogle、そして一流経営コンサルティング・ファームは似ている」
ということである。
HBS等が80〜90年代にトヨタを勉強し、それを一流コンサルティング・ファームが世界中の企業に売り込んだ。その後に、大学ベンチャーで非常に優れたアイディアと技術を持った若者がオモローなシステムを開発し、その企業の拡大をコンサルティング・ファーム経験者やIT企業経験者が支援した。それがGoogleである。
本書に書かれており非常に重要なことで、Googleが実践している(らしい)ことは以下である。
1. 将来を予測するのは困難のため、とにかくやってみる(トライアンドエラー)
2. 手を汚すような現場の仕事をする
Googleではシステム運営という地味な作業を一流のエンジニアが行い、実際に何が問題であるのかについて知るという現場主義である。成果が出るまでには時間がかかるため、少しでも早い段階で取り組むことが重要である。そのため、トライアンドエラーという文化が根付いている。ただ、Googleでは失敗に対してどのように扱っているのかは分からないが、トヨタでは失敗を共有するために、失敗に関するデータを残し、共有化を徹底している。ラインを止めてまで問題点を洗い出すというのもまさに失敗の共有化のひとつの方法である。
本書を「ふんふんと」読んだ後に、どれくらいのことをあなたは実践できるだろうか。おそらく、10%もできれば良い方ではないだろうか。なぜなら、多くの人が何気なく考えてしまう思考方法とは真逆だからである。
また、トヨタは小さな改善のチャンピョンとして言われることが多いが、根本的な改善を考えることを非常に重要視している。その発想はPanasonicでも同様であり、ある日突然「この製品の製造コストを3割カットね」と軽いノリで言われ、現場が既存の考え方を捨てて、新しい考え方で取り組み、気が付けば3割カット以上をサクッと実現するという結果を生んできたのである。
トヨタとPanasonicは似ており、Googleとも似ている。そして言えること。
トヨタはお金が全くない頃から、莫大な投資をしていたということ。つまり、あなたの企業で「うちはお金がないから投資なんてとても・・・、トヨタさんは別格ですから」と言うのは、単なる言い訳なのである。