FreshAir 2010-02-12
0 人中 0人 の方がこのレビューが参考になったと投票しています。
「トヨタ生産方式にも、改善にも共通して脈々と流れる考え方は、人間の智恵、特に現場の人たちの智恵を信じるということだ」。
著者は、トヨタやトヨタグループ及びその協力会社で25年間、さらに自動車業界以外で25年と、半世紀にわたってトヨタ式を広めてきたキャリアを持つ。それだけあって、新書サイズながら、重要なポイントが分かりやすく凝縮されている一冊になっている。
「多少時間はかかっても、(現場の人たちの)自分の頭で考えてもらう」「権力の行使は改善ではない。大事なのは働く人の理解と納得を得ることである」「トヨタ方式は、人づくりをする分、トップのリーダーシップのみで勧めていく改革に比べて、かなりの時間と我慢を要する」。
自働化、5S、そしてかんばん方式。だが、ひとつひとつの方式を覚えることより、もっと大事なことがトヨタ方式の根幹を支えていることが理解できた。それはすなわち、現場の考える力を育てることである。「育てる」「育つ」力をつけることである。
日本と異なる文化を持つ国で展開するときの事例や、生産現場や間接部門以外の、例えば研究開発現場やマーケティング部門においてはどこまで適用可能なのかというようなことについても、もう少し触れてあればよかった。