New JJ-K 72 2008-09-19
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2003年〜2006年の押井さんの勝敗論(世間の評価に惑わされることなく、自分で何を求めるか深く考えて生きる目的を設定し、それに対して勝負すること)に関するインタビューを単行本化したもの。
あとがきで押井さんを師と仰ぐインタビューアーの野田氏が「押井監督のお得意の極論とか毒とかも混じっていますので、あまりストレートに受け取らない方がいいかとは思いますが」と指摘してますが、私には以下の押井さんの言葉が胸に染みました。
高校生時代は反共の活動家であり、映画、ヨーロッパ史、戦争史、サッカー(監督論)に造詣が深い押井さんの言葉には極論が見受けられる反面あやふやな見解にしない分、深みがあり、勝負にはテーマ(課題)設定が重要であると説くなど、第一線のビジネスマンにも含蓄のある言葉の数々に巡り合えます。
また、映画「スカイクロラ」に繋がる布石(自分の息子がニートだとか)も垣間見ることができ、押井さんのアニメ映画が好きな(または興味がある)方にもビジネスマンにもお薦めできます。
以下、本文より抜粋
1.「自分にとっての”戦いに勝つ”ということの本質、それを理解することが一番大事なんだよ。じゃないとその場限りの勝った負けたで一喜一憂して、世間的な価値の尺度に振り回されて、消耗するだけです、永遠に。それは自分にとっての本当の勝利、本当の成功からは遠くなるだけです。逆にそういう、”勝敗論”が自分の中に確立されていれば、世間様や自分の奥さんが何と言おうと、自分自身の勝負は出来ます。」
2.「石川(私が4度映画館に通ったイノセンス等の優れたアニメを製作するプロダクションI.Gの代表取締役)はアニメは大して好きじゃないし、会社経営も好きじゃないし、会社をでかくすることもさほど興味がない。単にアニメを作る現場の人間が好きだったんだよ。あいつらにいい仕事をさせてやりたいと。そのために必要だからスタジオを作った。権利も取った。制作会社にもなった。必要であれば配給もやるし、海外と手を組んでもイイと。そこから発想が全部出てきているのがはっきりしている。」