2003-05-09
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この本の表紙には赤いラインと赤い円があり、それは日本人なら誰がみても明らかなように「日の丸」であると意識でき、なぜこれが『東京ディズニーランドの神話学』の表紙であるのかという目の前の事実を考えてみるのも悪くはない。結論を先取りして言えば、この本はディズニーランドを単純に語る本ではないということだ。そんなことは、旅行代理店やみどりの窓口にいってみれば、いくらでも無料で手に入る。だとすれば、この本はいったい何か。それは、「東京ディズニーランド」という装置を通して、日本文化というものを拡大して見せてみるという試みである。もちろん、この前提はこの本を読むものに了解されるべき最低ラインだとすれば、構想の段階でよいアイデアであり、東京ディズニーランドが今の富塊??急ハイランドの近く、富士山の見えるあたりに建設される可能性があったことや、江戸の八百八町とは、富士山に登るサークルのようなものであったことなどは、本書の独特の視点ではないだろうか。とにかく、読まれるべき本であることには間違いない。