htsuji 2009-07-16
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私は、普通のLinuxユーザーの人とは目的が違い、PCではなく組み込み分野のLinuxの開発の仕事をする上で、参考資料としてこの本を買いました。過去にLinuxを仕事で使ったことはありません。
まあ、正直なところ、過去の雑誌の入門的な連載記事を集め、ちょっとだけ情報を出版時の新しいものに差し替えただけ。と、いう印象を受けます。
私に限っては、それでも役に立ちましたので、とくに文句はありません。ですが、基本的に「とにかくやってみよう」のレベルの本なので、これを読んで例えばカーネルの内部をきちんと理解できるか、とか、カーネルはともかくとしても initなどのいろいろな起動スクリプトの意味を理解するための情報があるか、と言えば、残念ながらそうは行きません。それはオライリーなどから出ている分厚い本を読むなり、インターネットをさまよっていろいろ掲示板の過去ログを見るなりしなければ・・・
ためしにカーネルコンパイルをしてみる、というレベルの人なら、お手ごろではないかと思いますが、それだけだとちょっと割高な本ですね。ソフトウェア系の雑誌の値段を考えれば、本来ならそれをまとめた本が2000円ちょっというのは割安なはずですが、いまいち内容が薄いです。
出版社と著者の方々にお願いしたいのは、こういう企画はずっと情報を更新しながら年に1.5回くらいのペースで出版を継続するということです。一発芸で終わらせるのはもったいない。今回は、残念ながらカーネルコンパイルオプションをどう選ぶかなどについては十分な情報がありませんでしたが、重要なドライバや機能の説明から順に補充していけばいいのです。途中で作者が何かの都合で交代することになったとしても、それはしかたないので、とにかく改訂版を出し続けてください。