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日経BP社
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   原著『Jxta (Voices (New Riders))』の翻訳版。JXTAに関する本は、すでに英語版では数点出版されているが日本ではこの本が最初となる。JXTA(ジャクスタ)は、サン・マイクロシステムズが主導するオープンソースのピア・ツー・ピア(P2P)技術。JXTAという名前は、「Juxtapose」という言葉に由来する。サンのチーフサイエンティスト、ビル・ジョイにより命名されたその言葉の裏には、JXTAがクライアント/サーバーシステムと共存しうるという考えがあるという。

   P2Pというと、Napsterをはじめとして、Gunutella、Freenet、日本で広まっているWinMX、Winnyなどのアプリケーションを想像し、その著作権に対する考え方や管理手法に否定的な見方をとる人も少なくはないはずである。確かにそのような側面は否定できないのだが、技術的な面を見れば、ネットワーク資源をフルに活用できるアプリケーションであることもまた事実であろう。JAXTAはJavaが動作するデバイスなら動作可能だ。このメリットを生かせれば、アプリケーション次第では、大きな存在になっていくだろう。

   本書では、P2P、JXTAとは何かといった概要から入り、JXTAの各プロトコルについて解説している。さらに実際JXTAによって何ができるかということをイメージしやすいようにインスタントメッセージクライアントの作成をサンプルアプリケーションとして紹介している。なお、本書のサンプルコードは、訳者により検証されており、JXTA(STABLEバージョン)、JDK、Debian RedHat7.3、Windows2000Pro SP2での動作が確認されており、サイトからダウンロードも可能である。「JXTAは単なる一過性の流行語ではない」と著者は指摘する。自由と管理の狭間に揺れるP2P技術、JXTAの可能性はぜひ読者自身が判断してほしい。