ふとあご 2008-09-30
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読後の感想として、純粋に感じたのは「言うほどヒドくないかな」ということだ。
大企業といわれるところであれば、多かれ少なかれ同じようなことがおきていると
思ってしまうのは私の感覚が麻痺しているのだろうか。
また本書の批判は基本まっとうだと思うのだが、一部違和感を感じるところもある。
例えば、年収の比較をトヨタと他の外資金融とか総合商社とか比較して、報酬が低い
と言うが、メーカーとそれ以外を比較しても利益構造がそもそも異なるし、従業員数
も全然違っていて、むしろ一人当たりの利益額を考えれば当然なのではないだろうか。
また、リコール数についても、絶対数が自動車メーカーで最も多いというが、世界で一番の
生産台数であるから、その可能性は高く、むしろその割合が少ないことは褒められるべき
ことである。
上記のような点でデータの使い方が本書は下手であると感じる。
また上記のようなデータ以外のところの多くは、被害者の方のインタビューを掲載しており、
極めて一方的であるため、トヨタ本社側の言い分と水掛け論的であり、イマイチ説得力に
欠けてしまう感が否めない。
そういった意味で本書はやや迫力に欠ける物足りなさが残る内容だった。