あう 2009-11-18
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「図書館戦争」シリーズ第4弾、完結編。
あるフィクションとその手口が酷似しているテロ行為が行われた。
それを皮切りに、表現の自由をめぐって図書館側と良化委員会が真っ向から激突。
今まで短編の連続のような長編でしたが、今回は完全に長編。
しかもこの物語の核となる部分を大いに掘り下げている。
今まで小出しにしてきた分、一気に見せています。
これですよ。恋愛とか戦争とかいいから、こんな話が読みたかったんです。
読み始めたら、止まりません。
なぜこのような大げさな設定にしたのだろう。
これがこのシリーズを最初に読んだときの感想でした。
でもこれは浅はかな感想だったのかもしれません。
現代にも「検閲」は存在する。
それを分かりやすい形にしたのが良化委員会であり、その対立を戦争にしただけなのかもしれない。
今回はこのあたりの説明もあり、不満も解消できて満足です。
恋愛面でも非常事態を通じて各キャラに決着がつき、いいアクセントになっていると思います。
ただ、黒幕が明かされたとき登場人物たちは一様に驚いていましたが、正直こいつ誰だっけ?って感じでした。
メイン・サブメインまではキャラが非常に立っているのですが、それ以外はさっぱりなのが残念です。
これは読み方が悪いのかもしれませんが。
表現の自由。
自由は与えられている限り、あまり意識しないものです。
ですが、この作品を通じて少しは意識できるようになった気がします。