season's bear 2008-08-27
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著者はトヨタ自販出身で、海外部門統括担当として副社長の経験もあり、生の意見を手に入れれるという意味で大変貴重な著作物なのですが…
確かに実際のトヨタを知ることができるのは素晴らしい。
近年多くのトヨタ研究の著作があるが、生産方式以外のものとなると、どれも不可解な点があるのが主で、正直残念であった。
そこに過去と現在を知る著者が書いた本が出版されるということで手を伸ばしたが…
正直評価が難しいです。
確かに現在のトヨタの販売について多くを知れた。
しかし、私がこの本で最も優れた点と思っているのは生産方式と販売方式とのつながりである。
生産方式で言われていたことを含んでいる記述もあり、生産方式と販売方式のつながりが見て取れた。
そしてそこから、全体の適合が成功をもたらすのだと感じさせてくれる内容にもなっている。
ただ、革新さと歴史性が低い。
何故このような販売方式に至ったのか、どこから学びこのような形を取ったのか、といったことが書かれていない。目新しい販売概念もありませんし。
なので大野耐一著『トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして』程の影響を本著から受けることはないであろう。
しかし、トヨタの販売のメンタリティー、生産と販売の接点など、なかなか知るのが困難なことを知ることができるという意味で優れた作品であるのは間違いないであろう。
革新的といった言葉は合わないが、トヨタの新の強みは生産方式という絶対の柱に、全社でついてきているが故といった点を感じさせる、トヨタを包括的に知るためには欠かせないものとなっている。
故に生産方式を知っている人以外にはいまいちオススメできない。
これだけでは優れた販売のバイブルにはならないし、トヨタの強みを知ることはできないからである。
しかし、生産方式を知っているなら、全社の適合を知るためにも読んでみるべきではないだろうか。
分量、価格共に大したことはないので、トヨタを包括的に知るためにも、是非一度読んでみるべきであろう。