萩原 湖太郎 2007-08-09
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本書は、初めてプログラミングを学ぶ初学者のためのプログラミング入門。日本生まれのプログラミング言語Rubyを用いて、そもそもプログラミングとは何か、というところから話を始める。あくまでもプログラミング入門でありRuby入門ではないので、プログラミング経験者がRubyの言語仕様のリファレンスとして使うのに相応しい本ではない。
内容的には、お馴染みのHello, World!から始まる基礎的なものが大部分を占める。数値と文字列、変数、流れ制御、クラスとメソッド、配列とハッシュ、ファイルの読み書き、といったところ(ただし、実質的な最終章である第14章「ブロックと手続きオブジェクト」だけは少し高度)。各章末には練習問題が付されている。面白い問題が多いので模範的なプログラム例が載っていればなお良かったと思う。
本書の内容はWEB版(原著者によるWEBサイト“Learn to Program”を西山氏が翻訳したWEBサイト「プログラミング入門 −Rubyを使って−」)の内容とほとんど同じだが(ただし、再帰の例とファイル操作に関してはかなり加筆されている)、記述はより丁寧に、翻訳された日本語の文章もより読みやすくなっていると思う。
原著者はボランティアで子供たちにプログラミングを教えているそうだ。その経験が本書の内容に活かされていると思う。日本人著者の書くプログラミング入門の多くがイラストを多用するのに対して、本書ではイラストは1ヵ所でしか用いられていない。代わりに著者は言葉をつくして、プログラミングにおいて何を考えるべきなのか、について語る。そういうわけで比較的文字は多いが、小難しい話をしているわけではないので、中高生でも楽しくプログラミングを学べると思う。プログラミングを教えるとしたらどう教えたらよいのか、という点に関しても示唆に富む本だと思う。