2002-05-22
12 人中 9人 の方がこのレビューが参考になったと投票しています。
日本人の手により書かれたP2Pの解説本がまだ少ない中、やっと読み応えのある本が販売されました。P2Pの実現技術の仕組みから、代表的なアプリケーションの紹介まで網羅されています。
これまで洋書の原本を辞書を片手に必死に読んでいた人にぜひ読んでもらいたいです。また、訳本とは違い、最初から日本語で書かれているので、意味が通らないという文章も皆無です。読みやすい文体で、ページ数も多くないので、P2Pを早急に理解したい入門者には最適です。
Gnutella、JXTA、SIONetについて詳しく解説してありますが、それ以外のアプリケーションについても、サービス分野ごとに分類して紹介してあります。付録には関連企業のURLも掲載されているので、おもしろそうなアプリケーションを見つけたら、迷わずダウンロードしてみるのもいいかもしれません。(Grooveは特におもしろそう!)
個人的には、付章で解説されている探索・発見に関する最新技術に興味を持ちました。Gnutellaのトラフィックが米国の大学のネットワークをパンクさせた事件もありましたし、効率的な探索・発見技術はP2Pの今後の発展にとって重要な鍵を握るのでしょうね。
技術書とはいえ、肩肘張らずに気楽な気分で読める、そんな本です。