ウジ虫ライフ 2009-03-11
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■細菌を「敵」,抗菌薬を「武器」に喩えた概説が、文学作品の一節と共に、各節の扉に
提示される。
■各節は、次節への伏線となっている。
1節で、敵(細菌)の特徴を3つ浮き彫りにする。特徴は、そのまま弱点となる。
2節では、各弱点に対応した武器(抗菌薬)が紹介される。
3節では、敵(細菌)別に、その素性と対策とが教示される。
4節では、疾患別(臓器別・部位別)に、敵の素性が明らかになるまで(培養を待つ間)
の武器の使い方(処方)が議論される。
5節では、症例問題を通して、4節の具体的復習ができる。
設問の配列が上手で、“抗菌活性の狭いものに切り替えていく”過程を示すように
工夫されている。
6節では、50問の5択問題に取り組むことになる。
■数頁ごとに確認問題が付されている。リズム良く記憶を確認でき、読解の助けとなった。
■監訳者序文には、「読後にある種の世界観を獲得していただきたい」とある。
通読してみて、個々の細菌に、個性と親しみとを感じるようになった。
抗菌薬の処方を自分で考えてみたくなった。
■著者序文には、「心電図や胸部X線写真の訳のわからない複雑さは、これらの検査のもつ
原理・原則を理解し、納得すれば消失するものである。抗菌薬選択の難解さについても
同じなのである」とある。
DubinやFelsonが好きな者には、楽しい読書となるだろう。
しかし、DubinやFelsonよりも、論理展開が繊細である。
■通読には、32日を要した。ただ、寝る前の時間をあてた。