blst 2008-07-19
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昔のTV放送からかれこれ25年。当時から見ていた私のような人は少なくとも30台。当時は82年から84年。時は流れた。
リンミンメイは設定ではその後、輝と美沙とともに、メガロードにのり移民船団の中で活躍していると思われるーフラッシュバックにそのシーンがあるーが、(メガロードの行方は不明らしい)もしも彼女が歌い続けていたら、と考えるのは昔を知るファンとしては自然なことだと思う。
一方、飯島真理は、最近まで、かたくなに自分のアイデンティティをミンメイと切り離してきた。現在はアニメ産業もこれほど大きくなり、音楽産業とのタイアップも普通になったが、あの当時では飯島真理がプロのミュージシャンとしてやっていく上では、必要なことだったのだろう。
そういうわけで、この作品は今のミンメイを知る唯一の鍵、といえそうだ。ミンメイも飯島真理も、成長しているし、ポップミュージックの曲そのものも大きく変わった。時間を越えてミンメイが現れたら、きっとこういう曲になったのだろうと思うだけでも、とても感慨深い。
肝心の曲であるが、個人的には実際に聞いてみて、はるかに思っていたものよりも完成度も高く、予想以上のものだった。全体の感触は、昔の平板的な歌謡曲調であったオリジナルから、もっとシンプルにリズムとベースラインがくっきりと輪郭を作り出す厚みのあるポップーロック調に仕上がっていて、音楽的に時を重ねた飯島真理-リンミンメイの今が感じられる。また、時間という経験により、以前のただストレートな歌い方に比べ、細かな温度感、アクセント、感情の抑揚が、まるで料理の振り塩のように、微妙に、いろんなところにちりばめられている感じだ。
もちろん昔の曲とアレンジや歌い方、すべて違うので、万人に等しく受けるわけではなく、好き嫌いが当然あって当たり前ーそれが個性がある曲であるゆえんでもあるーだと感じる。今の飯島さん-ミンメイが自然体のそのままの姿を表現している。
現在マクロスFでも、ミンメイの私の彼はパイロット、がランカ・リー-中島愛にカバーされアレンジもすっかり新しくなっているが、それと、ミンメイ自身が成長して歌う昔の曲がどういう形で違うのか、比較してみるのも面白いのではないか。
個人的には、この飯島真理のバージョンのサビに向けた部分の動き方が、ランカリーバージョンよりも、とっても気に入っている。
今の新しく変わったミンメイ・飯島真理がどう歌い続けているのか興味がある人には、ぜひお勧めしたいし、それだけではなく、単にアルバムとしても素敵だと思う。