Tamakist 2009-12-08
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奥寺(玉木宏)の“まっすぐな”生き方がいつどのように折れるのか?これがドラマの見所だろう。
彼が自分を貫けるのはソロだからだ。家族を養っていかなくちゃならない人間(石丸謙二郎)は、そのために前言を翻し仲間を裏切って頭を下げる。家族は枷だ。「自分の人生だろ!生きたいように生きていいんだ!」と奥寺に大声で言わせる八代美那子(鶴田真由)も枷の中で生きている。寂しさから美奈子を後妻に入れた八代(石坂浩二)、後妻になった妹に頼る兄(高橋克実)一家、奥寺をかわいがる雇い主(伊武雅刀)、北沢の母(吉行和子)、ヤシロを代表して奥寺を追いつめる智之(武田真治)など、それぞれが奥行きのある人物を演じ、和解に応じない奥寺に“死んだ人間より生きている人間のことを考えろ。裁判を続ける限り関係者全てが辛くなる。”と言う。それぞれの切実感が良く出ていて、説得力があった。
そんな周囲に囲まれて最盛期の美を誇る玉木宏が演じる奥寺の魅力は‥。生きている人間は自分で何とかしろ。しかし死んだ人間は、生き残った者が見捨てたらその名誉は地に落ちたままだ。だから何があっても和解に応じず、死んだ友・北沢(山本太郎)の側に立ち続ける、その誠実さだろう。自分を守るために戦うことも、自分に力を貸してくれた人に報いることもでき無くなった死後に、友が自分の名誉のために力を尽くしてくれる。こう信じることができたら、人の生き方はまるで違って来るだろうな。その友の信頼に値する生き方をしようと。
ただ一点分からなかったのは、奥寺までもが美奈子に惹かれた経緯。「御前惚れたのか?」「ああ」というせりふのやりとりでではなく、映像として納得させて欲しかった。