「ハイパー」マリオブラザーズ 2008-08-04
2 人中 1人 の方がこのレビューが参考になったと投票しています。
私が映画を観て泣いたのは実は「ターミネーター2」以来久しぶりだ。意外にもキューブリックの作品(全部を観た訳では無いが)を観て泣いたのはこれが初めて…、
そう、これは元々偉人スタンリー・キューブリックの作品であり彼の遺作「フルメタル・ジャケット」以前に構想為ていた作品だったのだ。亡くなったキューブリックの遺志を継いでスピルバーグが監督為ているがこれは本当にキューブリックが意図した世界なのか。
キューブリックとスピルバーグの作風には違いがある。キューブリックはBGMとしてクラシックを愛し、数々の名曲を映画に使用して雰囲気を盛り上げた、いわば「音楽の神秘」を追求する監督だった、一方スピルバーグは「プライベート・ライアン」の銀残し以降、映像に靄をかけたり逆光で対象を見せたり、いわば「光の神秘」を追求する監督になった。
完璧主義者だったり、視覚効果を効果的に魅せる点では共通為ているが、この違いは映画の価値観として致命的な違いだ。
スピルバーグが描いた「A.I.」も味わい深いものだが、キューブリック本人が描いた「A.I.」も是非観たかった。熟キューブリックの死が残念だ。
キューブリックがクラシックで映画の価値観を革新させたように、この映画でも巨匠ジョン・ウリアムズの音楽が映える。今までのウリアムズとは一味違う新味が加わっている。
ハーレイ・ジョエル・オスメントの演技も不気味で素晴らしい。
ILMのVFXも良質だ。