まりあ 2010-02-19
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フィルム・ノワールを90年代の観客にも対応し、スピーディーな展開のテイストで描いています。
腐敗した警察組織と犯罪組織を複雑に絡め、物語が進行していく。ちょっと油断していると、展開がわからなくなってしまう。目が離せない。演出も脚本も素晴らしい。。
当時まだ無名だった、ガイ・ピアースとラッセル・クロウの二人が演じる男のタイプは、女性
だったらどちらを愛するか、また、一生をともにするか、究極の選択に迫られると思います。
そして、キム・ベイシンガーは、怪しく美しく、酒屋のカウンターで振り返る姿は、ファム・ファタールそのもの。ベイシンガーの衣装も最高でした。
俗物的なジャックのケビン・スペイシーの洒脱な演技。
3人の男達、エド、バド・ジャックを通して、いつの間にかなくしてしまった、刑事になりたかった初心を思い出し、刑事としての誇りを取り戻していく様が、納得のいく展開です。
監督は、あえて当時二人の無名の俳優のガイ・ピアースとラッセル・クロウを主役に据えて、大成功を収めました。
複雑なあらすじを脚色した見事さ、演出の一分の隙のなさ、どれをとっても第一級の作品であると思います。エドの取調室の息をもつかせぬ知の勝利。ラストでは、皮肉にも逆手をとってしまうシーンも忘れられない。
エンディングの鮮やかな手法、忘れられない最後の「キム・ベイシンガーの名台詞」、女心をぐっとつかまれました。このラストを盛り上げる音楽の入り方は、限りなくスタイリッシュで、完全にこの映画に恋しました。
何度観ても飽きないし、生涯観た映画の中でも私にとっては、ベスト3に入ります。