あけぼーの小太郎 2010-03-07
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同じ情けない刑事でも、『ミッド・ナイト・ラン』ではちょっと強そうだった。
でも、この映画の主人公ウェインは、皮肉も込めて「マッド・ドッグ」とあだ名されるしがない刑事。
写真が趣味で、隣の女性が暴力を振るわれてるらしいと分かっても相棒マイク(「CSIマイアミ」のデビッド・カルーソ)のようにかっこ良く行動できない。
そんな男がマフィアのボス、フランク・マイロ(ビル・マーレイ)の危機を救った為に情婦グローリー(ユマ・サーマン)を期限付きで部屋に預けられる。
初めは、満足してるように裏を合わせる二人だが、案の定本当に恋に落ちる。
そして、期限の日、ウェインは彼女のとの未来にかけてマイロに反抗するのだった。
ユマ・サーマンが初々しい、というか、演技派との共演で緊張したのか、終始不安げな演技をしている。
よく語られるように脱ぎ場面ありである。
ビル・マーレイはいつものビル・マーレイだが、その青い目に何でもやりそうな静かな狂気が伺えていて、説得力がある。
デビッド・カルーソの、スカしたナルシスト野郎だが、間違ったことは大嫌い。絶対に裏切らずに頼りになるあたりは、後のCSIマイアミ支局主任、ホレイショ・ケイン警部補のキャラにつながっている気もする。
デ・ニーロは最初はしおしおとしているものの、彼女が現れてからはだんだんいつもの凄みを効かせるデ・ニーロに変わっていき、その変化の様子が楽しめる。
ラブ・コメディというほど、テンポは良くないし、都会の孤独な男の生活の変化をジャズ・トランペットの音に載せながらしっとりと描き出した感もある。
だから、小粒なラブ・ストーリーとしてみるのが妥当だろう。