名間生蔵 2008-10-07
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歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007-
今頃こんなこと書くのもなんですが、現代にあって最高の歌姫はみゆきさんでしょう。
20代から50代まで、自らの成長とともに、かなわぬ恋の物語を巧みに歌い、社会に目を向け、戦争を憎み、外国からの出稼ぎ女性を慈しみ、底辺でうごめく人々に手を差し伸べ、悩み苦しむ若者たちの目を正面から見るような、そんな楽曲を紡ぎだしてきたのです。
自身の父親の死から「時代」のように、今日倒れた旅人も生まれ変わって歩き始めるという悲しみを乗り越えていく姿勢が常にあり、自分を鼓舞すると同時に聴く者に勇気を与えます。
みゆきさんの歌でどれほど多くの人が悩み、苦しみ、悲しみを乗り越えてきたでしょう。
そして、どれほど多くの人が勇気をもって歩き始めたでしょう。
みゆきさんは「ボディ・トーク」の中で言葉が伝わらないもどかしさをシャウトします。
そんなことはない、と言いたい。あなたの心は伝わっていると。
みゆきさんの歌の中にも心を射止めて離さない楽曲と、それほどでもないものもあります。
でも本物のファンはすべての歌がみゆきさんの胸の奥深くから出てきたものだと信じています。
日本語が日本でしか使われない言語であるがゆえに、みゆきさんの歌が地球上に広がりにくいのがとても残念です。
DVDの構成として、挿入される裏側は、みゆきさんの素っ頓狂な声も50代半ばのそれなりに歳をとった素顔も、すべて含めてみゆきさんという人間であること。また彼女の楽曲を鮮やかに彩るミュージシャン、沢山のスタッフ、トラックの運転手さんらしき人まで、いろいろと映し出されます。みゆきさんは、そのすべての人が映像の中に入って欲しかったのだと思います。「同じ時代に生まれてくれてありがとう」と言っているのですから。
このDVDを悩み、苦しんでいる人にプレゼントしましょう。コピーでもいいですから。