fab 2010-03-05
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今の世の中、お金を払ってまで納棺士を呼ぶ人はいません。外国に誤解されないためにも私はいいたい。もう日本には納棺士も、泣き女も、ちょんまげをした侍も、忍者もいません。
わが国では死後処置は、病院の衛生を保つために、看護婦が行います。身体拭いたり、穴と言う穴に綿をつめたり、着替えさせたり、もちろん死化粧も行う。足袋を履かせる以外全部やる。看護婦に特別手当(おくりびと手当)が支給されていた地域もありますが、いつしか廃止されました。何故なら看護婦が行うおくりびと行為は、通常業務の一つだからです。それなのに本作品では、イケメン納棺士を登場させてチェロを弾かせている!1番びっくりしたのは日本人ではないでしょうか?なんだそれは?カリスマ美容師みたいでカッコイイじゃん、と思った人も多いはずです。日本にはまだ忍者がいるぞ、と宣伝しているようなものです。この誠実とは言えないパフォーマンスがアメリカでは受けて成功しました。
主役は元ジャニーズ。このイケメン納棺士が仕事をはじめると、突然、幻想的な音楽が洪水のように流れてくる。あまりにも賑やかなので笑ってしまいました。死の静寂さも、死の匂いも、全てが音楽に掻き消されてしまいました。 死の本質をこんなにも無視してまで娯楽に仕上げる必要があったのでしょうか。それに遺族がイケメン納棺士を誉め過ぎる。 亡くなった妻の顔を見た夫が、「今日のあいつの顔が、今までで一番きれいだ」なんて失礼すぎる。
厳粛な「死」を扱いながら、宮崎アニメ系の音楽、イケメン納棺士、アイドル系の妻、まさにイメージ先行の娯楽映画でした。 この監督はこういうのより、以前撮ってた痴漢電車シリーズの方が需要あるよ。