Nanami 2009-09-22
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購入以来、憐れな風太郎の人生を何とか理解したくて何度も繰り返し見ています。
金のために生きる・世の中金だと言いつつも、本当は違う世界があるのではないかと微かな希望を抱き続ける風太郎。
世の中を金か愛かとたった2色に分けすることしか出来なかった風太郎。
彼の精神の一部は碧の言葉通り「子ども」のまま止まってしまっていて、誰かに否定して欲しい気持ちを抱きつつも、これでもかこれでもかと自分が正しいことを証明しようとし続ける。
そして、「正しさ」が証明されるたびに傷つき、打ちのめされていく。
子どもは自分が正しいことを確認したがるし、それがわかったときには喜びがあるはずなのに
それが絶望でしかないなんて、これほどの哀しみを私は知りません。
風太郎の悲哀、怒り、慟哭を松山ケンイチは見事に演じきっていると思います。
助演俳優たちも皆心に迫る演技で、松山をしっかりと支えていて素晴らしいです。
心に焼きついたシーンはいくつもありますが、
特に第8話の由香とのエピソードでは、松山の演技と映像・音楽が重なり合って、風太郎の絶望がひしひしと感じられ、私の心にも穴が開いたように感じました。
観る度細かい事に気づき(風太郎がずっと結婚指輪を外さずに暮らしていることに私は2度目に気づきました)理解が深まるドラマです。
声を上げて泣かずにはいられないほどの悲しみとやりきれなさを憶えてしまうのが欠点といえば欠点でしょうか。