琥珀 2009-10-24
27 人中 27人 の方がこのレビューが参考になったと投票しています。
本作が24時間テレビのなかで放映された時、深く感動したのを昨日のことのように覚えている。
それは、主人公のモデルとなった方の明るく思いやりのある人間性に惹かれるものがあったのはもちろんであるが、主人公「ユウキ」を演じたアイドルの、アイドルらしからぬ自然で説得力のある演技にいささか驚いたからである。
まだ病気を知らない頃の彼は元気で屈託が無い、誰からも愛される好青年で、笑顔が実に魅力的だった。
病に倒れてからも前向きで、自分よりも周囲を気遣う日々の中、時折襲う絶望的な不安。
亀梨和也さんはそのあたりを実に繊細に丁寧に演じていて、実在の人物もこんな風だったんだろうなと思わせるリアリティーがあった。
特に小栗旬さんに電話をかけるシーンは圧巻で、切なくて胸が苦しくなり、涙が止まらなかった。
生きていればつらいことに遭遇するものだ。
もし今そんなつらい時期真っ最中の方がいらしたら、是非この作品を見ていただきたいと思う。あんなにつらい状況の中でもあんなに明るく生きた素晴らしい方がいるのだから、私も頑張ろうという励ましも得られるが、もっと単純に、素直に感動して、泣いて、すっきりするだけでもいい。
ラストシーンが爽やかで、気持ちが暗いままで終わらない。一陣の風が吹き抜けていく爽やかさを身内に感じることが出来る。